6. 接地線

接地線(第3種.D.、特別第3種.C.一覧表)(内線規定)

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接地する機械
器具の電源側
に施設される
過電流遮断器
のうち最小の
定格電流の
容量

接    地    線    の    太    さ
 一 般 の 場 合 
移動用電気機械器具に接地を
施す場合の可とう性を必要と
する部分にコードまたはキャブ
タイヤケーブルを使用の場合
       銅     単   心     2心を接地線  
  とする場合の  
  1心の太さ  
20A以下
1.6mm以上 2mm2以上
1.25mm2以上
0.75mm2以上
30A以下
1.6mm以上 2mm2以上
2mm2以上
1.25mm2以上
50A以下
2mm以上 3.5mm2以上
3.5mm2以上
2mm2以上
100A以下
2.6mm以上5.5mm2以上
5.5mm2以上
3.5mm2以上
200A以下
    14mm2以上
14mm2以上
5.5mm2以上
400A以下
    22mm2以上
22mm2以上
14mm2以上
600A以下
    38mm2以上
38mm2以上
22mm2以上
800A以下
    60mm2以上
60mm2以上
30mm2以上
1000A以下
    60mm2以上
60mm2以上
30mm2以上
1200A以下
    100mm2以上
100mm2以上
38mm2以上


接地線が不要な場合(金属線ぴの場合)
@線ぴの長さが4m以下
A屋内配線の使用電圧が300V以下又は交流対地電圧が150Vの場合8m以下
のものを人が容易に触れる恐れがないように施設するとき
又は乾燥した場所に施設する時

接地工事を施す時は、接地抵抗というものが問題とされます。
そもそも接地の本来の意味は、地球を零電位として基準にし、
接地しようとする機器を零電位に保とうと言う事が基本です。
しかし実際には、大地に電極を埋設して、電流を流した場合、
電極と大地間には電位差が生じてしまいます。
これはいくらかの抵抗が存在することを意味しています。
この抵抗を接地抵抗といいます。
接地抵抗値は接地極を打ち込む土壌によって大きく左右されますが、
抵抗値は小さければ小さいほど良い訳です。電気設備技術基準では、
接地抵抗の上限値を4種類に分けて制限しています。

A種接地工事
特別高圧計器用変成器の二次側電路、高圧又は特別高圧用機器の架台、
高電圧の侵入の恐れがあり危険度の高いものなどに要求され、
    10オーム以下、高圧、特別高圧用の鉄台及び金属製外箱接地、接地線2.6mm-5.5sq以上。
接地抵抗値は10Ω以下
B種接地工事
高圧又は特別高圧から低圧に下げる変圧器の中性線に要求され、
接地抵抗値は変圧器の高圧側又は特別高圧側の電路の
一線地絡電流のアンペア数で150を除した値に等しいΩ
    電圧が150、300Vで高圧、低圧変圧器の低圧側中性線、接地線5.5mm2以上。
C種接地工事
300Vを超えて使用する低圧機器の架台などに要求され、
    10オーム以下、300Vを超える低圧用鉄台及び金属製外箱接地、接地線1.6mm以上。
接地抵抗値は10Ω以下
D種接地工事
300V以下で使用する低圧機器や架台や高圧計器用変成器の二次側電路などに要求され、
接地抵抗値は100Ω以下
   100オーム以下、300V以下の低圧用鉄台及び金属製外箱接地、接地線1.6mm以上。

例えば200Vのモーターに施す接地はD種接地工事となり100Ω以下の抵抗値で良い訳なのですが、
漏電を起した場合、漏電電圧は接地抵抗値と漏電電流の積で決まってしまいます。
理論上の対地電圧はD種接地抵抗値をRdB種接地抵抗値をRbとすれば、
(200/Rb+Rd)×Rc [V]
となり、接地抵抗値は小さければ、小さいほど効果が大きいと言えます。



上記からすると住宅に当てはまるのはD接地工事となります。

水気の有る場所などに機器がある場合は接地配線及び漏電による感電事故防止にために漏電コンセント、ブレーカーの設置も必要不可欠です。

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